収録・編集・納品
自宅録音のノイズ対策|録音前に確認すること
録音した音声に空調音や外の音が入ると、すぐにノイズ除去を試したくなるかもしれません。まずは録音前の環境と音を確かめ、何が聞こえているかを切り分けると、必要な対策を選びやすくなります。
1. 何も話さず、部屋の音を録る
収録する場所で短い無音の録音を行い、ヘッドホンで聴きます。エアコン、パソコンのファン、時計、道路音など、気づいた音をメモします。録音ソフトのメーターだけで判断せず、実際に再生して確認します。
2. 音の発生源を一つずつ確かめる
安全と生活に支障のない範囲で、電源機器や窓の状態を一つずつ変えて試します。録音条件を同時に複数変えず、どの変更で音が変わったかを記録します。近隣への配慮や換気・室温も忘れずに考えます。
3. マイクとの距離と向きを調整する
マイクの正面と背面、指向性の向き、口との距離を確認します。マイクに近づきすぎると息や破裂音が目立つことがあります。少しずつ位置を変え、同じ文章で試し録りをして比べます。
4. 録音レベルを確認する
声が小さすぎるために後から大きく持ち上げると、背景音も目立つことがあります。適切な入力レベルは機材や納品指定で異なるため、依頼者の仕様と録音機器の説明を確認し、割れや極端に小さい音を避けます。
5. 編集は小さく試す
ノイズ除去を強くかけすぎると、声の質感まで変わる場合があります。処理前後を短い範囲で聴き比べ、言葉の輪郭や語尾が不自然になっていないかを確認します。録音環境の改善と編集を組み合わせます。
高価な機材を買う前に、原因と条件を確かめましょう。対策後は、同じ場所・同じ文章で再度録音し、違いを聴きます。
宅録ナレーター実践室|朝日 タクト